テアニンには脳をリラックスさせる他、様々な効果を持つ希少アミノ酸であることが知られており、この効果を他の分野でも応用できないかどうかという研究が様々な分野で進められています。その中でも特に注目を集めているのは、テアニンにはうつ病を抑制する効果があるかどうかということです。

医学界の研究では、複数の研究グループが発見している事実として、うつ病になる人の大半は緑茶を飲む機会が少ないということが分かっており、緑茶とうつ病には関係があるということが報告されています。緑茶を飲む人ほど、うつ病にかかるリスクが小さくなると言われているのです。

では、緑茶を飲む人ほどうつ病になりにくいのはなぜでしょうか。その理由として、緑茶にはテアニンというアミノ酸が含まれていますが、このテアニンは緑茶以外の他の食品には見られないという特徴があります。つまり、緑茶系の飲料を飲まない限りテアニンの摂取ができないため、緑茶にだけ含まれているテアニンがうつ病と密接な関係があるのだと見られているのです。

統合失調症の症状をテアニンが緩和

テアニンはうつ病に罹患するリスクを低減させるだけでなく、他の精神疾患にも効果があることが分かっています。例えばうつ病によく似た症状が見られる統合失調症ですが、この病気が引き起こす症状がテアニンの投与により緩和されるということがマウスを使った実験で証明されています。うつ病や統合失調症などは本来マウスに見られない疾患ですので、研究グループは脳内のある神経系を遮断する薬をマウスに投与することで、統合失調症の患者と同じ脳の状態を再現し様子を観察しました。

統合失調症の症状の一つに「感覚情報処理障害」と呼ばれるものがあり、これはマウスを用いた実験でも客観的に観測が可能な症状となります。神経系が遮断されると、マウスにもこれと同じ障害が発生していることが確認されました。この状態でマウスへテアニン投与を開始したところ、その感覚情報処理障害が改善されていったことが報告されています。

うつ病にも、感覚過敏など感覚情報処理障害と呼べる症状が発症されるということが分かっていますので、以上の実験はテアニンに抗うつ薬に似た効果が期待できることを示しています。

参考:テアニンの機能性~特に向精神作用について~

 

ドーパミンの分泌、快眠効果がうつ病に効果がある可能性

その他にも、うつ病は集中力や思考力、意欲の低下や不眠などの睡眠障害などが症状の一つとして挙げられています。テアニンには意欲向上を促すドーパミンの分泌効果や、リラックス状態を作り快眠へ導く効果があるとされていますので、一定の改善効果やうつ病予防の可能性が高いと期待されている物質と言えます。

またセロトニンの分泌を促す働きもするため、脳をリラックスさせα波が流れる状態にし、ストレスを緩和させるという効果も見られます。もちろん効果の出方には個々人の体質で幅がありますし、これらテアニンの効果には抗うつ剤のようにうつ病を寛解させる効果があるわけではありませんので、その点のみ注意してください。ただ、効果があるという点では期待ができる物質と言って差し支えないでしょう。

テアニンの効率的な摂取にはサプリメントがベスト

テアニンは先述の通り、緑茶にのみ含まれる希少アミノ酸です。効率的に摂取したいと思う場合には、テアニンだけを抽出し配合したサプリメントがおすすめです。

お茶では摂取できるテアニンの量が限られており、効果を実感するために何杯も飲み続けなければいけませんが、サプリメントなら必要な時に一日の摂取目安量を簡単に摂取できるので、気軽に継続が出来るためです。仕事が忙しくなかなか休みが取れなかったり、業務の心的負担が大きいなど、日頃プレッシャーを感じることが多く、少しでもストレスを緩和して気持ちを落ち着かせた状態にしたいという場合にもお勧めできるサプリメントと言えます。