★このページの要点

  1. グリシン・・・体温を低下させて眠気を誘う成分
  2. テアニン・・・脳の興奮を抑え、リラックスさせる成分
  3. どちらも快眠成分。自分に合った方を選ぼう

現代人の快適な睡眠をサポートする2大サプリメントと言えばテアニングリシンです。テアニンが緑茶由来なのに対して、グリシンは肉や乳製品などの動物性由来の栄養素となります。どちらの栄養素も睡眠に効果があるサプリメントですので、グリシンにすべきか、テアニンにすべきか、どちらにしたらよいか迷っているという方も多いです。

それぞれ効果に対するアプローチが変わってきますので、特徴を比較し、自分の体質や悩みに最適なサプリメントを選ぶことがお勧めです。

グリシンの特長と期待できる効果

グリシンは、主に肉や乳製品に含まれるアミノ酸の一つです。グリシンは体内に吸収されると脳に運ばれ、視床下部におけるホルモンの分泌を抑え、体温を低下させる働きをしてくれます。内臓の温度が高いと人はなかなか寝付けないため、穏やかに入眠するために深部体温を下げる必要があります。眠たいと感じている人の手の温度が上がっているのは、体内の熱が外部に放出されているからです。

体内の熱を外部に放出するためには、脳がその指令を出す必要があります。しかしいったん体内に熱がこもってしまうと、なかなか熱が放出できず入眠困難に陥ってしまう場合があります。これを防ぐ案として、一般的には就寝前に入浴することが挙げられます。入浴を終えた後、入浴によって上がった体表面の熱が通常の温度まで下がる際、下がるスピードが急速なため体内の熱も同時に放出されるのです。お風呂上りには無条件で眠くなってしまうという方もいるのではないでしょうか。

不眠の方に共通してみられるのは、体内の熱がうまく放出されないという状況です。体内の熱が放出できない場合に、脳内で作用して放熱をサポートする、というのがグリシンの仕組みです。一人暮らしで毎日お風呂に浸かれない場合や、仕事からの帰りが遅く入浴に時間が取れない方などはグリシンを愛用している場合があります。グリシンの効果は臨床試験でも証明されており、グリシンの投与後、内臓の深部体温が下がり、皮膚表面の体温の方が高くなることがサーモグラフィーなどで確認されています。

またグリシンには睡眠周期を整える役割もあることが報告されています。人間は睡眠中、浅い眠りと深い眠りを一定の周期で繰り返しますが、ストレスや体質などで周期が安定せず、浅い眠りになったときに目が覚めてしまったりすることがあります。このような場合にグリシンを摂取すると、睡眠周期が安定し、より快適な睡眠がとれるようになる可能性があります。ただしグリシンには過剰摂取による軟便などの副作用が報告されていますので、使用する際は注意事項や用法を守るようにしましょう。

テアニンの特長と期待できる効果

続いてテアニンですが、テアニンは緑茶由来の天然成分で普段の食生活ではなかなか得られない希少アミノ酸です。グリシン同様、テアニンには入眠を促す効果があります。ただしグリシンとは作用が異なります。

不眠の原因の一つにドーパミンの過剰分泌がありますが、テアニンはこのドーパミンの分泌を抑える働きがあり、脳の興奮を抑え、脳をリラックスさせることが出来ます。脳がリラックスすることで人を眠くさせる作用を持つ副交感神経の動きが促進されるため、テアニンは快眠をサポートする役割があると言われています。

特に現代人は夜遅くまで仕事や勉強をしていますし、携帯やタブレットを寝る直前までいじってしまうという人も珍しくありません。活発に動き続ける脳でドーパミンの分泌が過剰になってしまい、不眠となってしまうケースが多く見られますので、その場合は脳内の神経伝達物質の分泌を抑制することで体をリラックスさせるテアニンがお勧めと言えます。

テアニンはうつ病などの精神疾患を緩和する働きも期待できるとされています。うつ病になると脳内の神経伝達物質の分泌が不安定になるため、不安や不眠、喪失感などが沸き起こります。一日中やる気が起きず、昼間は常に睡魔が遅い、夜になると覚醒するという精神的な不均衡が生じます。テアニンはうつ病の原因である脳内の神経伝達物質の分泌不全を整える役割も担っています。実際の臨床試験では、テアニンが脳内に取り込まれると、異常行動が抑えられたという報告があります。

またテアニンのメリットとして、公的機関の調査内容では現在副作用が全く報告されていないことがあります。元々健康に良いとされている緑茶に含まれる成分ですので、アレルギーを持っていたり他の薬で副作用が出やすいという体質の方でも、安心して摂取することが出来るというメリットを持っているのがテアニンです。

テアニンとグリシンは自分に合ったもの選びましょう

テアニンとグリシンを比較してみましたが、それぞれ快適な睡眠をサポートするアミノ酸であることがわかります。

どちらとも優れた働きをしますが、生産コストが割安でより安全性が高いという面を見ると、テアニンはグリシンよりも手が届きやすいという利点があります。まず始めてみるのにお勧めできるのがテアニンです。ただ、どちらも快眠に良い成分で役割が多少異なるので、自分に合った方を選ぶのが良いでしょう。